MASA流ブログ 〜新旧ガジェット情報を自分流にご紹介〜

新旧ガジェット、MVNO、時々普段感じたことを自分の目線で時に楽しく、時に厳しい目線で紹介しています。

にわかに注目され始めたクラウドSIM

マサリュウです。

今年に入りにわかにクラウドSIMシステムを使ったサービスが増えて来ています。

今回は改めてクラウドSIMって何?というところから、現状すでにサービスを開始している、または今後開始されるサービスにつて説明していきたいと思います。

 

【おさらい】クラウドSIMって何?

 まずはクラウドSIM技術について説明します。

クラウドSIMは簡単に言うとクラウドSIMサーバが適したSIMカードを自動的に差し替えてくれるといったイメージでしょうか?

f:id:MASAryu:20170820201455j:plain

利点としては、SIMカードやSIMピンが

なくてもルータが受信する回線を切り替えることができるという所です。

この機能を使うことにより、クラウドSIMサーバに登録されていれば海外に行ってもSIMカードの差し替えなしでその国のキャリアの電波を掴むことも可能です

欠点としてはクラウドサーバにトラブルが発生してしまうと、その下にぶら下がるすべてのルータが使えなくなってしまうところです

私の使用する世界WiFiにおいてもこれまで何度かサーバのトラブルによりネットワークが不通になったことがあります。

また、解約してしまうとその機能が全く使えなくなってしまうところも欠点の一つです。

ですが、クラウドSIM対応端末の中にはSIMカードスロットが搭載されていてそこにSIMカードを挿すことによってSIMフリーのモバイルルータとしても使用することができるようになっています。

f:id:MASAryu:20180306001718j:plain



クラウドSIMシステムを使用したサービスあれこれ

【既に提供開始済みのサービス】

①世界WiFi

このサービスはこれまでいくつか記事を上げているので、詳細は省略します。

 

masaryu.hatenadiary.jp

masaryu.hatenadiary.jp

masaryu.hatenadiary.jp

 

②GWiFi

このサービスは2017年8月下旬より提供されたサービスです。

世界WiFiとの違いは以下の通りです。

・家電量販店等でルータを購入してからスマホなどから契約を行う。

・国内で掴める電波はdocomoソフトバンクのみ(auは不可)

・容量別のプランを選択し、購入する。(購入したパケットの使用可能期間は30日間)

・海外で使用する際もプランを購入する形になるため、事前連絡などは不要

 

必要に応じてパケットを購入する形になるので、縛りなんてものは存在しません。

また、しばらく使わないならパケットを更新せずに眠らせて、キャリアのスマホのパケットがピンチになた時や、海外旅行に行くときのみパケットを購入、なんてことも可能です。

国内利用の場合、価格は以下の通りです。

・4GLTE 3GBプラン:¥1,480(税込)

・4GLTE 5GBプラン:¥2,280(税込)

・4GLTE 10GBプラン:¥3,480(税込)

・4GLTE 100GBプラン:¥3,980(税込)

なお、こちらも何度かシステム障害の話を聞いたことがありますが、世界WiFiより頻度が多いな、といった印象です。

Gwifi 世界対応モバイルWiFiルーター 【日本正規代理店品】G3000A

Gwifi 世界対応モバイルWiFiルーター 【日本正規代理店品】G3000A

 

 

③jetfi

 

こちらのサービスは先日見事にFREETELブランドを復活させたMAYA SYSTEMが提供しているサービスとなります。

こちらもGWiFiと同じく購入してからプランを選択する方式のサービスになります。

こちらのサービスは海外で使用するパケットプランが多彩です。

クラウドSIMサービスの多くは海外で利用する場合、1日あたり使用できる容量は300MBあたりが主流ですが、このサービスはなんと一日最大1GB使えるプランも存在します。

またルータは購入もレンタルも可能です。

購入の場合、月額¥4,980で100GB使用することが可能です。

 【今後提供が開始されるサービス】

④熊本モバイル

https://www.biccamera.com/bc/item/4121804/

 

このサービスもG3000に近く、家電量販店(現状予定されているのはビックカメラのみ)で本体(機種名:SG800)を購入し、その後自分で開通する、といった形式となります。

このルータの最大の特徴は国内通信は容量無制限であるところ、開通後すぐに電波を掴むことができる点です。

海外利用時は地域によって料金が異なるようで海外で利用する場合は1日512MB使用できます。

あと個人的に感じる弱点はSIMスロットが付いているが、使用することができないところでしょうか。

私が使用しているGlocalMe G3はSIMトレイが付属していて、現地のプリペイドSIMなどを使用することによってより安く運用できる可能性がありますが、SG800の場合そのような運用ができません。

SG800本体の価格は¥26,784(税込)、月額使用料は¥3,980(税抜)です。

SG800本体の詳細スペックや使用できる国の情報は以下のリンク先をご覧下さい。

 

https://prtimes.jp/a/?f=d24476-20180301-4861.pdf

https://www.biccamera.com/bc/item/4121804/

⑤NOZOMI WIFI

こちらは2018年2月に始まったサービスで、俗に言う民泊WiFiの一種になります。

よってこのサービスは本体をレンタルする形になる為、

これまで紹介にきたサービスよりも初期費用が圧倒的に安くなります。

こちらはjetfiとは逆で国内利用重視のプランとなっています。

この会社は2018年3月現在4つのプランがあり、2018年4月から完全無制限ということで、このプランでのみクラウドSIMを利用したルータ、GlocalMe U2を使用し、容量制限が近付いたらSIMデータを書き換える、といった形で運用されるようです。

なお、初期手数料は¥3,980月額利用料は¥4,480、2018年4月1日に200台限定で入荷するとのことです。

現状海外で使用できるか、などは不明です。

 

nozomi-wifi.net

クラウドSIMサービスを検討する人への注意点

今後もっと様々なサービスが登場する可能性が有るクラウドSIMですが、個人的に使っていて気を付けた方がいい点をいくつか挙げさせていただきます。

新サービスに容易に飛びつくべからず!!

これらのサービスは使える通信容量が通常のキャリアとは段違いなうえ、価格もキャリアとMVMOの中間位なので、すぐに飛び付きたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的にサービスリリース直後に契約するのは非常に危険だと思います。

というのも、クラウドSIMサービスはクラウドSIMサーバがないとサービスが成り立たないからです。

このシステムはクラウドSIMサーバがコケてしまうと、その下にぶら下がるルータ全てに影響が出てSIM可能性が有ります。

サービス開始頭初はサーバのトラブルが発生することも予想されるので、ある程度様子を見て安定稼働するかを見極めた方がいいと思います

サービス開始後しばらくはYouTubeなどで人柱になって下さる方々がいらっしゃるはずなのでその方達の使用感を参考にして熟考されることをお勧めします。

 

サブ回線を用意すべし!

僕はGlocalMe G3をメイン回線として使用し、予備回線として、スマートフォンに1GBプランのMVNOのSIMを挿しています。

現在、上記の事態を予想して、ルータ本体やクラウドSIMサーバで障害が起こって通信できなくなっても対処できるように準備しておくことをお勧めします

 

いかがでしたか?

僕が世界WiFiクラウドSIMの存在を知って約一年になりますが、少しずつ日の目を見るようになってきました。

現在eSIMを搭載したスマートフォンは登場していませんが、今年中にjetfiを取り扱っているMAYA SYSTEMさんがFREETELブランドで出すかも、という話も聞いているので、今後注目してみると面白いんじゃないでしょうか?

それではまた(^o^)/