MASA流ブログ 〜新旧ガジェット情報を自分流にご紹介〜

新旧ガジェット、MVNO、時々普段感じたことを自分の目線で時に楽しく、時に厳しい目線で紹介しています。

【私想】震災の日を前に考えるモバイル回線の在存意義

マサリュウです。

3月11日が近付いてきました。

(この記事は2018年3月10日に書いています。)

私の場合、幸い東北に親類はいないこともあり、直接の被害はなかったものの、テレビを通して見た惨状は今でも目に焼き付いています。

今回は震災の日を前にモバイル回線のマナーについて考えていきたいと思います。 

レンタルWiFiの無制限プランについて

自分の記事の中で、度々モバイルルータのレンタルサービスについて取り扱ってきました。

 

masaryu.hatenadiary.jp

masaryu.hatenadiary.jp

 

以前と比べ容量や回線種別によってプランが増えてきたものの、やはり注目を集めるのは“無制限プラン”というプランです。

内容は文字通り容量無制限でモバイル回線を使うことができる、というものです。

 ですが、実際のところは200GB、300GBの過度な通信が発生したルータは通信制限がかかるサービスが殆どのようです。

(しきい値は各社、端末毎で異なるようです。)

僕も容量無制限のプランを契約していますがそんなに大容量を使うことはできないので、制限がかかったことは一度もありません。

 

無制限プランを使用して感じたこと

僕が約1年レンタルWiFiの無制限を使ってきましたが、そこで感じたことは“無制限はいらないな”ということでした。

また、無制限プランとはいえ、実態は大容量すぎる通信には制限がかかってしまってる現状を見ると真の無制限といえるものはほぼ存在しないと思われます。

現状、キャリアでは通信の公平性を維持するために過度に帯域を占有する人には帯域制限を実施しています。

それは無制限のモバイルルータであっても例外ではないはずです。

レンタルされているルータの契約条件は僕にも分かりませんが、常識を外れた容量を使うユーザを制限するのはみんなが快適にモバイル回線を使う上でなくてはならないものなのです。

それなら、容量を明記して、各々自分の環境にあった容量を選択する方式に変えるべきだと思います

僕はモバイルルータはあくまでモバイル、要するに外出時に使う回線、として利用している為、帰宅するとルータの電源を切り、自宅のケーブルテレビの回線につなぎます。

速度は10Mbps程度しか出ませんが、YouTubeを見るくらいなら、デスクトップPCでも、4K動画でもなければ問題なく見ることができます。

無制限なのでつけっぱなし、繋ぎっぱなしでも問題ないはずですが、そうしないのには訳があります。

 

モバイル回線=みんなで使う資源

とある方が「モバイル回線の方が便利だから、無制限に使えるなら固定回線なんていらないよ」と言っていました。

失札ですが、僕はその考えには全く共感できませんでした。

僕はモバイル回線は“みんなが使っている公共の資源”という考え方でモバイル回線を使っています

また、固定回線があるからこそ、モバイル回線に人が集まらず、快適な通信環境を実現できている、ということが分かっていないんだと思います。

モバイル回線は電車の座席に例えられると思います。

みんなで譲り合えばたくさんの人が利用できますが、もし一人の自分勝手な人間が手荷物を横に置いたりすると、座れる人も減ってしまいます。

対して、固定回線はプロバイダから自宅前まで仮想的に確保されたトンネルのようなものが引かれる為、大容量の通信が可能となります。

よって、僕は光でもケーブルテレビでも引ける環境にある人は固定回線を引かれることを強くお勧めします。

(短期滞在等の事情がある方は別ですが...)

 

無制限→湯水のように使っていい物ではない!

無制限と聞いて本当か検証する為に1TB(=1000GB)以上の大容量のパケットを使用したYouTuberの方もいたようですが、僕から言わせると、その検証に何の意味があるの?と思ってしまいます。

(因みにその動画タイトルを見ただけで内容を見たいと全く思わなかったので僕は一切見ていません。)

多くの方は今でもキャリアで契約し、5GBほどの容量でやりくりしている方が殆どです。

そんな人達にその情報は必要でしょうか?

確かにその容量では足りず、20GB、30GBのプランも存在しますが、それそも1TBなどという異常な容量のパケットを使う必要があるなら、それこそ固定回線を引くべきです

そんなことより、どうすれば少ない容量で快適なモバイルライフを送れるか、を検証した方がよっぽど有益ではないか、と思います。

NOZOMI WiFiの完全無制限プランについて

NOZOMI WiFiさんでは4月2日からクラウドSIMシステムを使った”完全無制限プラン”を開始されます。

nozomi-wifi.net

これは制限がかかりそうになった時、クラウドSIMサーバが仮想のSIMカードを切り替えることによって、理論上1TBを超える通信も行うことができるプランがスタートします。

この開始に当たって、Twitter上で製品を動画で紹介してくれるYouTuberの募集をされていました。

その中の文言の中に”1テラ使ってみた!など、無茶な使用はお控え頂き、日常の使用にてお願い致します”という文言がありました。

中にはそれに異論を唱える方もいますが、僕はこの文言は絶対に必要だと感じました。

 

震災の時のことを思い出して

東北大震災の時、多くの方がモバイル回線でお互いの安否を確認し合うことができました。

同時に様々な場所で多くの通信障害も起こり、なかなか安否確認ができない、という事態も発生しました。

その時のことを思い出した時、回線を無駄使いしようと考える人はいるでしょうか?

震災からキャリアも色々なことを反省してモバイル環境を整備されています。

同時にスマートフォンタブレットなどのガジェットの登場により、個人が使う通信容量も増大しました。

通信環境だけでなく、使う側のモラルも震災を機会も改めて考えてみてみることも必要な時期に来ているのかもしれません

 

 

いかがでしたか?

最後に僕はモバイル回線を使うな、という気は全くありません。

モバイル回線は使利な物で、どんどん活用すべきだし、生活していく上でどうしても必要であるなら自宅回線として使ってもいいと思います。

要はモバイル回線も譲り合いの精神が大切であることが一人でも多くの方に感じていただけたら幸いです。

それではまた^^