NASについて考えよう!
マサリュウです。
前回の記事でNASを導入するにあたって冗長化の方式であるRAIDについて検討してみました。
ということで、今回は実際に購入するNASについて考えていきたいと思います。
HDDは何本必要?
前回の記事で今回はRAID5で構築することにしました。
前回の記事にも書きましたが、RAID5を構築するには最低3本のHDDが必要となります。
ですが、3本という数は今後別のRAIDを構築しようと考えると少し都合の悪い数となってきます。
HDD3本で構築できるRAIDはRAID0、RAID1、RAID5です。
RAID1で組んだ場合、2本で1本と考えると1本余ってしまいますが、その1本はホットスペアディスクとして使用可能です。
ホットスペアディスクは、使用中のHDDが1本故障してしまった場合、働きが自動的にホットスペアディスクに入れ替わり、自動的にリビルド(再構築)を行うHDDを指します。
HDD4本の場合は、RAID0、RAID1、RAID5だけでなくRAID10でも利用可能となります。
今後運用形態を変える事を考えると汎用性の高い4本搭載可能な製品で考えていきます。
メーカーは?
先日、家電量販店を見に行ったところ、HDD 2本搭載のBuffalo製のものくらいしかありませんでした。
ですが、個人的にBuffalo製品は信頼性に欠けるイメージがあり、今回はパスということになりました。
現状、信頼性や実績から考慮して個人的に気になったメーカーはQNAP社とSynology社製のNASでした。
色々調べて見た結果、QNAP社製はハードウェア、Synology社製はNASに搭載されているOSの使いやすさにそれぞれ利点があるイメージでした。
(実際使い比べないと分かりませんが...)
最終的には...?
というわけで、これまで様々な角度から検討してきましたが、最終的には以下の二つの製品に絞られました。
QNAP ( キューナップ ) 単体モデル デュアルコア 1.7GHz プロセッサー搭載 SOHO&ホームユーザー向け TS-431P【国内正規代理店品】
- 出版社/メーカー: QNAP
- メディア: 付属品
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【NASキット】Synology DiskStation DS418j デュアルコアCPU搭載多機能4ベイNASキット CS7015
- 出版社/メーカー: Synology
- 発売日: 2017/08/10
- メディア: Personal Computers
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そして最終的に選んだのは...
QNAP社製のTS-431Pでした。
理由はハードウェアのコスパのよさとHDDの取り出しやすさです。
両者の価格にそれほどの差はないのですが、CPUなどのスペックが若干ではあるが、TS-431Pの方が上回っていて、なおかつ価格が若干安かったことも影響しています。
※価格に関しては時期によって変動するので、今後価格は逆転する可能性があります。
HDDについては、TS-431Pは装置前面にHDDが並んでいるため、HDDが壊れてしまった時でも比較的簡単にHDDを交換することができます。
ですが、これは個人で利用する場合の話であり、小規模のオフィスなどに設置を検討されている方は、容易にHDDを抜き取れると盗難等の可能性が有る為、よりHDDが取り出しにくい製品、もしくはHDDを取り出す際に鍵が必要な製品も存在するので、そちらを選択した方がいいと思います。
BUFFALO 管理者・RAID機能搭載4ドライブ NAS 8TB TS3400D0804
- 出版社/メーカー: バッファロー
- 発売日: 2013/06/22
- メディア: Personal Computers
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また、TS-431PにはLANポートが2つあり、リンクアグリケーションにより、2本のLANケーブルを論理的に1つの伝送路とすることができるので、より大容量のデータのやり取りが可能となります。
なお、DS418jはHDDを交換するには外装をかなり外さないといけないようで、大変そうです...
HDDはどうする?
今回購入するNASはHDDが内蔵されていないタイプのNASのため、HDDは自分で購入することとなります。
NAS用のHDDで有名なのはWestern Digital社製のRed Diskを選択しました。
WD 製 Red モデル 内蔵ハードディスク(HDD) 2TB 3.5インチ ロジテックの保証・無償ダウンロード可能なソフト付【LHD-WD20EFRX】
- 出版社/メーカー: ロジテックダイレクト
- メディア: エレクトロニクス
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感の良い方や、HDDが詳しい人なら分かると思いますが、同様にBlue Diskというものも存在しています。
WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 2TB WD Blue WD20EZRZ-RT SATA3.0 5400rpm 2年保証
- 出版社/メーカー: Western Digital
- 発売日: 2018/01/01
- メディア: 付属品
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この2点の最大の違いは、24時間稼働を想定しているかどうかです。
NASというものはパソコンと違って、基本的に電源を切らずに稼働し続ける場合が多い機器になります。
そういう点で、価格にかなりの差はあるものの、信頼性を考慮して、今回はRed Diskを選択しました。
因みに今回は予算上の都合で容量は2TBを選択しました。
よって今回はRAID5構成にした場合、合計8TBからパリティ容量2TBを差し引いて、最大6TBのボリュームを作成することが可能となりました。
(用語の詳細が分からない場合は前回のブログ記事をご覧下さい)
【おまけ】より安全な運用を目指すなら...
さて、ここまで堅牢性のあるデータ保存環境を構築する為にNASを導入しましたが、より強固な環境を構築したいのならUPSの導入をおススメします。
CyberPower 無停電電源装置 (常時商用給電/矩形波出力) 375VA/255W CP375JP
- 出版社/メーカー: Cyber Power
- 発売日: 2016/08/31
- メディア: Tools & Hardware
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UPSとは平たくいうと、サーバーやパソコンに繋ぐ大容量のバッテリーです。
これを導入する最大の利点は、急な停電からHDD内のデータを守ることができる、という点です。
もう一つの利点は過電圧やノイズから接続されている機器を守ることができます。
いかがでしたか?
最近はスマートフォンの普及やカメラの高画質化により、個人が扱うデータ量も多くなってきています。
こういうNASが一家に一台あると、家族の思い出をリビングのテレビの大画面で楽しんだり、会社や学校で旅行の思い出を披露するのに手軽にデータを持ってくることができる大変便利なものだと思います。
自宅のパソコンのデータ容量不足にお困りの方はぜひ一度導入を検討してみてください。