2大クラウドSIMルータ対決!【NOZOMI WiFi】GlocalMe U2 vs【世界WiFi】GlocalMe G3
マサリュウです!
今回は現在YouTubeにて比較検証実施中のNOZOMI WiFi様よりご提供頂いているGlocalMe U2(以下U2)と、現在メイン回線として使用中のGlocalMe G3(以下G3)の比較を行っていきたいと思います
外観について
本体サイズは以下の通りです。
GlocalMe U2
縦:127mm 横:65.7mm 高さ:14.2mm 重量:151g
GlocalMe G3
縦:126.5mm 横:65.mm 高さ:19mm 重量:240g
縦の長さ比較
横の長さ比較
縦、横のサイズはほぼ同じですが、際立って違っているのが高さと重量です。
U2薄さと軽さが際立っているので、かなり持ちやすく感じますが、G3はさすがにポケットの中に入れた時の存在感が段違いです。
携帯性についてはU2に軍配が上がります。
外観のその他に特徴について
外観を比較して一番最初に気が付くのは、G3には液晶ディスプレイが搭載されており、ルータ本体で通信量を確認できます。
しかし、U2には液晶ディスプレイが搭載されていません。
G3は液晶ディスプレイ搭載の為単体で容量、設定の確認が可能
U2は液晶ディスプレイは搭載の為、単体では何もできません。が...
本体左側面の電源ボタンを押下すると、
前面のバッテリ残量ランプが点灯し、下のLED点灯している数でバッテリ残量が表示されます。
数秒後、次は電波強度を示すランプが点灯し、下のLED点灯している数で受信している電波の電波の強度が表示されます。
これだけでは使用料の確認ができませんが、実は確認する方法はちゃんとありますが、その紹介は後ほど...
回線について
これは本体の性能の問題ではないんですが、今回契約している会社が違うため、利用できる回線が異なります。
U2を提供していただいたのは、NOZOMI WiFi様で、本ルータは“無制限プラン”で提供されるルータとなります。
ルータ自体はレンタルとなる為、契約完了後、返却する必要があります。
このプランは、クラウドSIMサーバに大量のSoftbank回線のSIMが登録されていて、大量の通信を行ってしまって、通信制限がかかってしまうとクラウドSIMサーバが自動的にSIMに切り替えるイメージになります。
対するG3は世界WiFiが販売しているルータとなります。
こちらはルータ買取りとなる為、回線契約時に別途本機を購入する必要があります。
こちらはU2とは違い、Softbank回線だけでなく、docomo、au回線への接続も可能です。
動きとしては、基本的にはSoftbank回線を使用し、Softbank回線の受信状況が悪くなった時にdocomo回線(docomo系MVNOを含む)、au回線を補助的に使用する形となります。
私が使用している限り、Softbank回線の他に接続が確認されたのが、“Bekkoame”という回線でした。
世界WiFi様に問い合わせたところ、Bekkoameはdocomo系のMVNOサービスである、とのことです。
筆者の場合、Bekkoameに接続されると急激な速度低下が起こる為、世界WiFiに問い合わせたところ、以下のような内容の返答がありました。
“BekkoameのSIMは3日間10GBのような制限があり、とある人が制限まで使ってしまい、制限がかかった状態のそのSIM情報を割り当てられた際に低速になってしまう場合があります”
とのことでした。
【Bekkoame回線の謎】
上記の説明で“docomo系のMVNO”と書きましたが、この回線について、不明な点が一点あります。
それはBekoame回線がU2でも繋がることがあるということです。
U2のプランは本家Softbank回線のみ使用するはずなのに、なぜU2で“Bekkoame”が接続されるのかが分かりません。
SIMカードスロット
クラウドSIMはSIMカードがなくても契約するだけで使うことができるんですが、それとは別にSIMカードスロットが2つずつ搭載されています。
G3はnanoSIM2枚挿しになっており、SIMフリーとなっているため、海外で購入したSIMを挿すことも可能です。
因みにG3はスマートフォンと同じようにSIMピンを使ってトレーを引き出す方式です。
U2にもSIMスロットが2つありますが、標準SIMとMicroSIMの2枚挿しになっています。
ですが、NOZOMI WiFi様はこのスロットの使用を禁止しています。
こちらはカバーを外してSIMスロットを出現させる形式です。
その他の共通機能
GlocalMeのルータには防護機能というものが存在します。
これは大量のパケットを消費するものと思われるアプリやOSのアップデートを抑止するための機能です。
この機能はデフォルトで有効となっており、なおかつ、現状デフォルトでオフにすることはできません。
ただしこれは一時的に解除することができます。
G3の場合、その他のメニューから”データ容量の節約”を選択します。
”防護機能をオン”の横のスイッチをタップし防護機能をオフにする。
解除するときに時間を設定し、その時間が経過すると再び防護機能がオンになるといった仕様です。
オフ時間は上記のように選択することができます。
設定の例としては、アプリのアップデートはそれほど時間がかからないので、解除する時間を短くし、アップデートに時間がかかるOSのアップデートで使用する場合はその時間を長く設定する、といった使い方をするといいと思います。
その他の独自機能
これまで比較してきた機能の他にそれぞれ独自の機能があります。
U2にはディスプレイが搭載されていない分、接続したスマートフォンのWeb GUIで確認することができます。
これができるので、U2はディスプレイがなくても使用量の管理もできるし、その時にわざわざルータをバックやポケットから取り出す必要がなくなります。
因みにG3ではこの機能を使うことはできません。
(世界WiFiで機能を制限されている可能性がありますが)
G3には大容量のバッテリを搭載していることで可能になる、他のガジェットに電源を供給する機能が搭載されています。
この機能の詳細については下記の記事をご覧ください。
通信速度
通信速度はYouTubeにて検証結果について解説しているのでこちらをご覧ください。
筆者は大阪市内を中心に行動し、通勤や移動時に主にストリーミング配信の動画、音楽の視聴、Web閲覧がメインですしたが、その使用範囲において全く問題はありませんでした。
この回線は基本的にはキャリア回線なので、MVNOのような混雑時の極端な速度低下は見られないため、MVNOの通信速度に不満を感じている方におススメです。
一方他のYouTuberの方のご意見を総合してみた時、アップロードを重視される方(外出時に動画配信をされる方、など)
筆者が確認できていない事象
今回NOZOMI WiFi様より3週間お借りすることができたため、色々検証させていただきております。
返却する日が近付いているんですが、他の方からに出ていて筆者のルータでは確認できていない現象があります。
それは電波強度を示すLEDが高速点滅し通信できない状態が続く、再起動かけたら起動するまでに5分ほど時間を要する、という現象です。
因みに上記のステータスは”サービスエラー”を表します。
この現象はルータのSIM情報が書き変わるときに起こっておるんだと思いますが、真相は不明です。
また、現象が発生した人と筆者の使用方法の違いを考察してみたところ、筆者は自宅に帰ったときに電源を切っていることが考えられました。
以前の記事にも書いたことがありますが、モバイル回線はあくまで外出時に使用すべきものなので、使用する必要が無い時は電源を切ることをお勧めします。
その方がバッテリへの負担が少なくなり、ルータを長期的に使用することが可能です。
いかがでしたでしょうか?
上記の2種類のルータは使用しているサービスが異なる為、使用するサービスによっても感想が変わる可能性が有りますが、自身で使用した感想と他の方の意見を総合した結果、”通常の使用であれば、総合的にはまだクセのあるルータ”という印象でした。
今回NOZOMI WiFi様では今回提供いただいた無制限プランにも、従来ののキャリアから提供されているルータで提供される使用容量に制限を設けたプランも存在するため、使用用途が合う方であれば、そちらを選択した方がよいかもしれません。
モバイルルータのサービスに興味がある方は今回の記事が何かの参考になれば幸いです。
それではまた。