最強手書き端末?GALAXY Note5レビュー(後編)
マサリュウです!
今回は前回に引き続き GALAXY Note5のレビューをお送りします。
今回はハードウェア、ソフトウェアの特徴、感想や海外端末を使う際の注意点について説明していきたいと思います。
評判通りの使い心地のSペン
GALAXY Noteシリーズの最大の特徴であるSペンです。
以前の記事にも書きましたが、 Sペンは通常のスタイラスと違い、ペンを滑らせる時、抵抗感がある為、本物の紙に書いているような書き心地です。
これまでの個人的な経験上、通常のスタイラスペンのようにツルツル滑る状態だと繊細な操作ができない為、大きな文字しか書けませんが、抵抗を感じることで小さい文字が書きやすくなります。
今まで書くことに特化しているガジェットを触ってきましたが、最も書きやすいガジェットです。
一長一短のソフトウェアキーボード
私の購入したGALAXY Note5でデフォルトで有効になっているのは、 SAMSUNGキーボードです。
このキーボードの最も驚かされたところは手書きキーボードの認識精度の高さです。
もちろん誤検知することもありますが、それよりも「こんな汚く書いてもちゃんと認識するの!?」という驚きの方が多いです。
欠点としては海外で作られた物らしく、日本語のフリックキーボードの配列が少し特殊なことと、予測変換が賢くないところが挙げられます。
特に複数の単語を続けて打つとかなり精度が落ちるので、単語ごとに変換しないといけないのが辛いです。
顔文字もほとんど無いのも地味に不便です(^^;←コレ
スリープ状態でも文字が書ける
従来の端末とスタイラスペンの場合、端末のロックを解除し、メモアプリを立ち上げてやっと書き始める、といった余計な動作がたくさん必要となります。
これではとっさにメモを取る必要がある時に不便で仕方ありません。
ところが、GALAXY Noteシリーズの場合、本体からペンを取りだした瞬間、スリープしている黒い画面上にメモが取れてしまいます。
起動すると、メモが保存されていることが分かる。
もちろん、後から追記することも可能
ペンを抜いてすぐに表示されるエアコマンド
ログイン状態でペンを引き抜くとエアコマンドが起動します。
これはペンを使うアプリを登録しておくことでペンを引き抜いてすぐにアプリを選択することが可能です。
また、エアコマンドに登録するアプリは変更することも可能です。
個人的に気に入っているアプリは"ルーペ"です。
ペン先を近付けると、ペン先付近が拡大されます。
ディスプレイがエッジしていない
これはGALAXY端末特有のことですが、最近のGALAXYは殆どがエッジディスプレイになっています。
GALAXY S8で使っていましたが、他の一部が触れて誤検知したりすることがあり、個人的に不便に感じることしかありませんでした。
しかし、GALAXY Note5が発売されていた当時はまだエッジディスプレイがそれほど定着していなかった時期でもあったため、この端末はエッジしていません。
(同時期に発売されたGALAXY S6 edge +は逆でした)
個人的にはその方が安心して使うことができるので、便利です。
迫力の大画面
Note5のディスプレイの解像度は5.7インチあります。
iPhone Xの解像度は5.8インチですが、動画の迫力はNote5の方が断然上です。
最近のスマートフォンの中にはディスプレイの縦横比が主流だった16:9ではなく18:9のものが増えてきています。
(特にハイエンド機)
ですが、現在世に出回っている動画の多くが18:9の画面比率に対応していない為、実際の動画はより小さいサイズになってしまいます。
Note5は16:9の画面比率の為、画面いっぱいに動画を表示させることができます。
より洗錬されたマルチタスク機能
最近のAndroid OS(7以降)では標準でマルチタスク機能をサポートしていますが、GALAXY Noteシリーズではかなり前からマルチタスク機能を搭載してきました。
そのため、本気のマルチタスクはOS標準の物よりかなり使いやすいものになっています。
タスク管理ボタンをタップし、上に表示させたいアプリをタップします。
同じく下に表示させたいアプリをタップします。
すると上下にアプリが表示されます。
さらに画面中央部の白い線をタップし、中央のアイコンをタップします。
すると下に表示されていたアプリがウィンドウズのように別窓に表示させることができます。
(もちろん別窓は移動させることも可能です。)
さらに上記の赤い四角の中のアイコンをタップすると...
別窓表示になっていたアプリがさらに小さくなってホーム画面上のアイコンレベルの大きさになりました。
ここまでいくつかのNote5の特徴について書かせていただきました。
ですが、このスマートフォンには大きな問題点があります。
それは...
国内で通信してはいけない
前編でも触れましたが、Note5は日本国内での発売が見送られた悲運の端末です。
そのため、このスマートフォンは日本国内で通信する際に必要な“技適マーク”を取得していません。
その場合、日本国内でこのスマートフォンを使って通信を行うことは違法となってしまいます。
よってこのスマートフォンはSIMフリー端末ですが、日本国内でSIMカードによるモバイル通信はもちろんのこと、Wi-Fi、Bluetoothによる通信も行ってはいけません。
詳しくは下記のサイトをご覧下さい。
総務省 電波利用ホームページ | 技適マーク、無線機の購入・使用に関すること
この端末に限らず海外製の端末は基本的に技適は通過していないとみて間違いないでしょう。
また、国内で販売されている物と同名の端末でも、国内版と海外版やグローバル版は技適を通過していない場合もあるので注意が必要です。
(iPhone、GALAXYシリーズなど)
因みにXperiaの場合はグローバル版でも技適マークを取得しているものも存在します。
となるとこのスマートフォンの使い方としてはメモを取るための端末として利用し、データは他の方法で行う、といった使い方が有効だと思います。
ただし、この端末に通信機能が搭載されていないわけはなく、技適マークを取得した機器と同様にネットワークへの接続が可能だし、これまで技適がない端末を使用して逮捕された事例もありません。
なので、この端末でも通常通りネットワーク接続は可能ですが、私は決してお勧めはしません。
通信しないで行うのデータの送受信方法としては主にSDカードや有線接続がありますが、ここでNote5のもう一つの大きな欠点が問題となってきます。それは...
SDカードスロットがない!
Note5が発売された年、SAMSUNGのGALAXYシリーズは大きなデザインの変更を行い、よりスタイリッシュなデザインになったのですが、その代償として、先代のスマートフォンでは実現できていたSDカードスロットや防水性能の搭載ができませんでした。
その影響は本機でも受けており、SDカードが使えません。
よって、この端末内のデータを他の端末に移すにはUSBによる有線接続のみになります。
なので、日本国内で法則を守って安全にGALAXY Noteシリーズを使うならdocomoやauから発売されているNote edgeやNote8を買われることをお勧めします。
Note edgeは3年ほど前に発売されたスマートフォンで、OSも2世代古いAndroid 6までしか対応していませんが、今回紹介した可能の殆どは同じく利用可能です。
Note8はシリーズ最新作でNote5をはるかに上回る機能を持っていますが、現行のスマートフォンの中でもトップレベルの高価な端末となっています。
少しでも安くGALAXY Noteシリーズの魅力を体感したい方はNote edgeを、お財布に余裕があって最新、ハイスペックのスマートフォンがお好きな方はNote8を買われた方が良いか、と思います。
Note5は僕のようなガジェットで四苦八苦するのが好きな変わり者向けの端末ですね(笑)
いかがでしたか?
Androidはこのように自由な発想で色んなタイプの端末が出てくるのがiPhoneにはない魅力だと思います。
性能面で頭打ち感がある昨今のスマートフォンにおいて、このように性能以外の使い勝手の面でいろんな特色を持った端末が今年は多く出てくるのではないか、と予想しています。
どんな端末が出てくるのか今から楽しみです。
それではまた^^